DNAオリガミナノポア
DNA origami nanopore


人工細胞・分子ロボットの機能を発揮させるためには、外部環境からの分子情報の取り込みが不可欠です。ここでは、DNAオリガミ技術をもちいて、断面積100nm2の四角いチューブを用いた膜ナノポアを設計しました。細胞膜を模した巨大ベシクルにナノ細孔で穴をあけ、最大4本のssDNA鎖を添加することで、サイズに応じた分子の選択的な輸送が可能になりました。この技術は人工細胞間の分子通信に応用可能です。

Chemical Communications, 57(24), 2990-2993. DOI: https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2021/cc/d0cc07412h

DNAオリガミデバイス
DNA origami device


DNA分子のプログラム性と構造的な柔軟性を利用して、大変形が可能なDNAオリガミナノアームを構築しました。DNAオリガミナノアームは、張力調整可能なモジュールを連続的に繰り返したもので、直線状からアーチ状に大きく変形します。この技術のさまざまなDNAナノデバイスへの応用が期待されます。

Angew. Chem. Int. Ed., 59(15), 6230-6234.
DOI: 
 https://doi.org/10.1002/anie.201916233

Books


川又生吹,鈴木勇輝,村田智著 オーム社 2021年
村田智編,分子ロボティクス研究会著 CBI学会 2019年無料PDF
村田智編,分子ロボティクス研究会著 CBI学会 2016年無料PDF
小宮健,瀧ノ上正浩,田中文昭,浜田省吾,村田 智著 近代科学社 2011年
Satoshi Murata, Haruhisa Kurokawa Springer 2012年 Springer 
村田智,黒河治久 オーム社 2009年
村田智,Springer社 2022年